社会学は今起きている問題を考える学問でもありますが、具体的「自殺」という社会問題をテーマにして考えてみます。
WHOの自殺統計(人口10万人当たりの死亡者数・2007年)によると、日本は欧米先進国の中で1位の自殺率だそうです。
そして自殺における男女比では、圧倒的に男性が多いのも特徴です。
更に日本では、女性の自殺者数は過去30年でほぼ横ばいなのに対し、男性は6割増しです。
つまり近年の自殺者数増加のほとんどが、男性の自殺ということになります。
では、なぜ男性が死に急ぐのでしょうか?このことを自殺の原因から探ってみましょう。
自殺の原因トップ3は、「経済問題」「人間関係」「健康問題」の三つです。
この中で明らかに男女差が出ているのは「経済問題」です。
「経済問題」での自殺の男女比は、男性約一万人に対し女性は僅か一千人です。
男性は「経済問題」を苦に、女性の10倍の人が亡くなっています。
そしてここから言えるのは、男性はお金や仕事に対して大きな責任感を抱いているというこということです。
しかし、これは決して女性には責任感がないというデータではありません。このことからある日本の実情が伺えます。
日本の勤労システムは、男女平等とはいえ、家庭の経済を担っているのはほぼ男性ということです。
別の視点から言えば男性はおおきな責任を負わされている、ともいえるのではないでしょうか。
この意味で男女格差による被害者は男性だとも言えるのです。
通常では女性が就労する上で、格差による不平等を受けていると考えられがちですが、自殺者数というデータを通して見ると、実は男性も苦しい選択をしていることが伺えます。
この世界的不況の中でも、男性は家庭の経済的責任を一身に負っているのです。
そう考えると、結局男女格差は、男性も女性も幸せにはしません。。
社会学的に言えば両者にとって住みよい社会にしか、本当の幸せはないと言えそうです。
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